【360度映像】制作⼿法、留意点等

MADD. Award 2021 Cat.2「360度映像」にエントリーいただいた方に限り、9/29ワークショップ「360度映像 制作講座」のアーカイブ動画を公開いたします。

資料リンク

 

投影会場
コニカミノルタプラネタリアTOKYO Dome1
https://planetarium.konicaminolta.jp/planetariatokyo/
直径15m/水平館
半球+壁面に投影可能

MADD. Award 2021 Cat.2「360度映像」は、以下の2つのフォーマットで応募いただけます。

  • ドームマスター形式
    半球部分に投影可能
  • エクイレクタングラー形式
    半球+壁面に投影可能

■360度映像制作に関わる参考サイト
以下のサイトにわかりやすく解説されています。
ご一読ください。
(出典)株式会社オリハルコンテクノロジーズ様
https://www.orihalcon.co.jp/technologies/documents/how_to_make_immersive_movies.html

  1. 制作手法
    実写、CG、リアルタイムレンダリングなど素材制作によって、制作手法・ワークフローは様々です。一例として、ツールをご紹介します。

    • 素材制作ツール
      • 3DCG(魚眼・VRレンダリング機能やプラグインを使って)
        MAYA
        – 3DStudioMAX
        Lightwave3D
        Cinema4D
        – Blender
      • リアルタイムCG(VRレンダリング機能やプラグインを使って)
        Touch Designer
        – Unity
        – Unreal Engine
        – openFrameworks
      • 実写撮影
        360度カメラ
        – デジタルカメラ+全周魚眼レンズ 

    • 編集ツール
      Adobe After Effects
      https://helpx.adobe.com/jp/after-effects/how-to/vr-converter-effect.html

    • 確認ツール
      Amateras Dome Player
      ドームスクリーンなしで映像確認するために、本ツールで再生しながら画面上やOculus Riftで見る方法が一般的に利用されている。
      https://www.orihalcon.co.jp/amateras/domeplayer/
  2. 視点
    • 正面の仰角30~50度あたりを、リクライニングシートに座った観客が見る「スイートスポット」と呼ぶ。通常の作品は「スイートスポット」を軸に演出を考える。「スイートスポット」を軸にしながら、どれだけ周りを見回すように観客を誘導できるか、というのがひとつの演出の考え。
    • ドームはすべてが視界に入らないので、視線の誘導をしないと見逃される可能性がある。
  3. 情報量と編集ペース
    • スクリーンが大きいため、平面映像の感覚で映像を作成し、編集すると、観客が情報を咀嚼できないことがある。
      カメラの回転や物体の動きは平面映像の2~3倍くらい遅くするイメージ。
      PCでドームマスターを見ると遅いと感じるぐらいがドームではちょうど良いペースになることが多い。
  4. 酔い
    • VR同様に、映像をあまり速いスピードで動かすと酔うので注意が必要。シーンの切り替わりを観客に理解させるためにも、1シーンは長めにする。
  5. 色とコントラスト
    •  映画と違い、対面のスクリーンの反射で映像のコントラストや彩度が下がって見える「ドーム内部反射」と呼ばれる現象が起きる。そのためポスプロで、彩度やコントラストを上げたカラコレ行うことが多い。
      また背面の反射を抑えるために、背面側(プラネタリウムでは背面を“北側”、正面を“南側”といいます)の絵を暗くするクリエイターもいる。例えば、実写では曇天の撮影はひどくコントラスト感が下がる。逆に暗い背景色のCGは鮮やかに見えやすい。
    • コニカミノルタプラネタリアTOKYO Dome1は、プラネタリウムとしては例外的にプロジェクターが明るいため、比較的意図に近い映像を出しやすい。それでも、できる限りドーム内部反射を抑える演出を心掛けるようにする。
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