TITLE

だいちの星座-たかはぎ座/8K

  • Type実写
  • CONCEPT
    《だいちの星座-たかはぎ座》は、人工衛星を利用して時間経過による地上の電波反射の角度や散乱特性の変化をもたらす差を、観測し、これを無数の「星」の輝として画面に表している。とりわけ、プロジェクトに参加した約1200人の児童らが手に持つ電波反射器電波が、人工衛星から発信された観測用の電波を効率よく反射することで、電波が〈電波反射器を持つ子ども〉と〈地球を周回する人工衛星〉を結び、4つの小学校のグラウンドに描かれた「星」が新しい「星座」として大地に描かれた。本作は、定点観測された衛星画像を元に制作しており、地表の変化の分析を行う技術を芸術に応用することで、普段の暮らしの様々な変化を知ることができる。本作は、人々の日常が決して繰り返されることのない、希な時の連続であることを表している。
  • 制作環境
    "使用カメラ
    陸域観測技術衛星「だいち2号」(ALOS-2) JAXA

    レンズ(センサ)
    Lバンド合成開口レーダ(PALSAR-2)

    編集環境
    Windwos10(3ds MAX 2019, Adobe Premiere Pro CC, Adobe Photoshop CC)
    Mac OSX(Adobe Premiere Pro CC, Adobe After Effects CC with ORB Video Copilot Plug-in, Adobe Photoshop CC)"
  • Organization
    鈴木浩之+大木真人
  • 応募者
    プロフィール
    • 鈴木浩之

      [金沢美術工芸大学美術科油画専攻 准教授/だいちの星座プロジェクト代表]
      1972年静岡県浜松市生まれ、石川県金沢市在住

      ブレラ国立美術学院(ミラノ)への留学を経て帰国、2010年より地球観測技術を利用して地上に「星空」を描くプロジェクトを行っている。2010年に「だいちの星座」プロジェクトの前身となる研究が文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業に採択され、2012年にはアーカスプロジェクトの地域プログラム関連企画として宇宙芸術ワークショップ「ノアのはこぶ『絵』」を実施するなど、芸術と科学、とりわけ宇宙に関係した表現技術の開発に取り組んでいる。

      2008~ 現職
      2004 金沢美術工芸大学 美術科 油画専攻 講師(2008)
      2000 金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科博士後期課程修了(学位取得)

      [主な展示・発表歴]
      2016 KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭、茨城
      2012 メディアパフォーマンス「 ノアのはこぶ『絵』」 アーカススタジオ、茨城
      2011 個展「 Point in the park」 アートスペ スキムラ ASK、東京
      2006 グループ展「ASIANA」 ムディマ財団、ミラノ、イタリア

      [主な受賞歴]
      2019 第22回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品
      2010 平成22年度文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業採択
      2009 第12回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品
      2007 第10回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品
    • 大木真人

      [宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター研究開発員]
      1982年神奈川県相模原市生まれ、茨城県つくば市在住

      2007年より、宇宙航空研究開発機構地球観測研究センターにて、宇宙からのリモートセンシング技術およびそれらの教育や芸術などへの応用について研究を行っている。2010年、IEEE GRSS Japan Chapter 若手研究者賞受賞。2012年より、金沢美術工芸大学・鈴木浩之の主宰する地球観測衛星を用いた芸術プロジェクトに参加している。IEEE、日本リモートセンシング学会の各学会に所属。

      2019 第22回文化庁メディア芸術祭 審査委員会推薦作品
      2016 KENPOKU ART 2016 茨城県北芸術祭、茨城
      2012 ゲスト参加「ノアのはこぶ『絵』」アーカススタジオ、茨城
      2010 IEEE GRSS Japan Chapter 若手研究者賞受賞

      2007 宇宙航空研究開発機構 地球観測研究センター研究開発員
      2007 東京大学大学院 理学系研究科 地球惑星科学専攻 修士課程修了
      2005 東京工業大学 理学部 地球惑星科学科卒業
  • 講評

    宇宙、人工衛星、地上からの子供達の持つパネルからの光、宇宙から地上までの視点の移り変わり、それらたちを頭の中でミックスして想像してみたら、ハッとしました。
    宇宙はもっと近くなる!子供たちの光は希望に思えました。
    これからがとても楽しみな要素があると思います。