TITLE

Fixed

  • Type実写
  • CONCEPT
    ハードに関する著しい発展は、人のコアに存在しているナラティブを共有することの重要性を改めて浮かび上がらせている、との実感より、この作品コンセプトは生まれました。

    記憶における鮮烈なイメージも、時間とともに輪郭を滲ませながら浮遊し断片化していきます。人は自分が内包する時間、すなわち「ものがたり」を繋ぎ止めたい、という切望を持って記憶をFixすることに情熱を傾けるのではないでしょうか。そのような、時を愛惜しむ思いと記憶を焼き付ける行為が交差する瞬間を、8K先端映像において定着させようと試みました。

    高精細映像で語ることの意義の一つは、人間の視覚能力を凌駕しつつある8K高精細という映像でしか描けない物語・すなわち“Fix”と“Still”の境界線から生まれる動的ナラティブを丁寧に掬い上げること、だと考えます。可視化された微かな空気の震えは、私たちが時を越えて内包する物語を静かに揺り動かします。8K movieの豊穣さの一面をFixという切り口から体験して頂ければと思います。

    このプロジェクトには映像を学んでいる学生も参加しています。最先端のテクノロジーと人間の原初的物語が、8K映像上で生み出す出会いによって、学生たちの感性がより豊かな情緒を持って育まれて行くことも、コンセプトの軸となっています。
  • 制作環境
    レンズ: シグマ シネレンズシリーズ

    SIGMA High Speed Zoom
    18-35mm T2
    50-100mm T2

    SIGMA FF High Speed Prime
    14mm T2 FF
    20mm T1.5 FF
    24mm T1.5 FF
    35mm T1.5 FF
    50mm T1.5 FF
    85mm T1.5 FF
    135mm T2 FF

    編集環境:
    ◯仮編集
    PC
    MacBookPro

    編集アプリケーション
    DaVinci Resolve 15
    ◯本編集
    PC
    アストロデザイン8Kワークステーション Tamazone & MacPro

    編集アプリケーション
    DaVinci Resolve 15

    ◯カラーグレーディング(HLG,ITU-R BT.2020作品)
    PC
    MacPro

    カラーグレーディングアプリケーション
    DaVinci Resolve 15

    モニター
    SONY BVM-X300
  • Organization
    ONION Pictures
  • 応募者
    プロフィール
    • 根岸 宏

      プロデューサー・撮影:根岸 宏
      日本映画学校(現日本映画大学)にて映像を学び、撮影機材レンタル会社の機材研修生を経てフリーのCM・映画の撮影助手となる。12年間、主にTVコマーシャルその他、映画・ミュージックプロモーション・グラフィックなどの撮影助手を勤めた後、平成19年2月より本格的にキャメラマンとしての活動を開始、事務所オニオンピクチャーズを開設。フィルム撮影が全盛の時代よりデジタル撮影技術に関心を持ち、最新カメラ技術の研究活動を行う。SONY CineAlta F23 S-Log、RED ONE、ARRI ALEXAなどの登場と共にいち早く研究検証に取り組み、映像機器メーカーハイフレームレートカメラのテクニカルサポートも担う。技術への知見を生かし、ハード面とソフト面を繋ぐプロデュースも行っている。現在、桜美林大学芸術文化学群非常勤講師、日本映像学会会員、日本映画撮影監督協会技術副委員長。www.onionpictures.com
    • 村上なほ

      脚本・撮影・監督・編集:村上なほ
      武蔵野美術大学で油絵・多摩美術大学で映像を学び、絵画・写真・16mmフィルム・ビデオによる作品を多数制作。卒業後は(株)東北新社CM本部技術部に所属し、CMの仕事のほかムービーアーカイブキャメラマンとして1年のうち半年はロケ地に赴き、美しい風景の撮影を続けた。2001年独立、2003年 劇場公開映画「アイノカラダ」(夏八木勲 鷲尾いさ子 成宮寛貴 他出演)を監督。2002年より多摩美術大学で映像に関する授業を担当、2007~2013年 四谷三丁目にてギャラリー「Latitude・P」を写真家・戸美和と共同運営。映像撮影・制作の仕事に携わる一方、国内外にて継続的に映像・写真を活用したアート・ワークショップを開催し、若い人びとへ向けた多様性豊かな育成の場「映像の庭」を実施している。現在、桜美林大学芸術文化学群 客員。日本映像学会会員。www.murakaminao.com

      DIT・カラーグレーディング: 田嶋 雅之
  • 講評

    全てのシーンが美しく、高いスキルを持った方が制作したことが伺えます。
    作品に込めた物語性を受け手に伝える為に、もう少し工夫していただくとより良いものになると思いました。